心配するということはどういうことだろうか。それは自分の心が安定しない状態にとらわれているということだ。その状態にいるのは心地よくないのだがどうしてもそこに自分の注意がいってしまう。心配を解消するためにはどうしたらよいか。それはその心地よくないものへの自分の注意を他に向けることだ。しかし単に向けただけではその不快なものへ再度もどってしまう可能性がある。まず不快な元へと自分の注意を向けている原因がどこにあるか探ってみるといい。原因は決して外にはなく内、すなわち自分の中にあるのが発見できるだろう。原因がわかればそれをどうすれば解消できるか自分の心に聞いてみる。その答えは自分の中にあるから。答えが見つかったら解消する道筋が見えてくる。そうしたらもっと心地よいものに注意を向ければいい。心配の原因はひとりひとり違う。その人独自のものがあるのだ。なぜならひとりひとりが固有の存在だから、その心配の原因も固有なのだ。心配もあらたな気づきを得られるチャンスなのだと気づけたらそれは大きな進歩となる。