源(みなもと)からの視点
7月 13th, 2010 by Atom
例えば湖を見るとこについて考えてみます。湖の景色は見る時によっていろいろに見えます。
そしてもう一つ、その湖を見る場所を変えることで湖の表情が全く違うのです。つまり視点によって見え方が違うということです。
湖を近くで見るとたいてい一部しか見えません。だから近くて全体を把握しようとするとぐるっと一周まわって見ればいいのです。時間がかかるだけです。
しかし、小高い山にでも登ってみれば、一瞬で全体が見えます。望遠鏡などを使えば、細かな部分までよりはっきり見えるでしょう。
私達はこの世界、自分の人生を自分という視点から眺めています。そしてそれが普通で、それ意外はできません。
多くの場合、見るポイントは湖の話で言えばほとりです。間近から見ているのです。
人間的に成長し、意識が高くなってくると少し離れてこの世界を見ることができます。そして新たに気づくことがあります。いわゆる発見があるのです。
さらに人間がどんどん成長すると小高い山から見ることができて、この世界は実はこういうふうにも見えるのだと気づきます。その全容がはっきり見えると目が覚めたような感覚になり、これが覚醒と言われるものだと思います。
これは源(みなもと)からの視点とも言えます。源(みなもと)とは自分がこの世界を創っているということに気づいている視点です。
意識が高い人は世の中にたくさんいますが、それぞれ視点が異なっていて見る高さが違っています。ですから、世の中の見え方が違うのです。ただ共通点もあります。同じものを見ているのですから。
意識を高めることは自分の視点を変えて、山に登っていくようなものです。登れば登るほどその見え方が異なります。そしてその頂上は、どこにあるかも分からないほど遠いかもしれませんし、気づけばそこにあるのかもしれません。
多かれ少なかれ人は一生、山を登っているようなものなのかもしれません。