園児1300人、腕白園長物語
8月 29th, 2009 by Atom
テレビ朝日の「発見!人間力」という番組を朝見ました。この番組たまに見るのですがかなりよい番組です。出演される方の意識が高いので感動します。
今回は神奈川県川崎市にある「柿の実幼稚園」の園長先生、小島澄人さん(55歳)。この幼稚園にはなんと1300人の園児が通っています。先生や職員も160人以上がいます。園内は山の斜面に園舎や遊具が点在していて、フィールドアスレチックやテーマパークのようになっています。最初、このように大きな幼稚園を目指していなかったのですが自分が楽しめるものを目指して、行動していたら人が集まってきてこのように大きくなっていたようです。
小島園長は5年前に脳梗塞で倒れました。原因は過労でした。山を購入し、子供達が遊べるようにするのに一生懸命で自分の体の異変に気づかなかったようです。倒れて入院後、園児、保護者、先生たちの励ましで1週間で園に戻りました。リハビリに来るように病院から言われましたが毎朝の日課である園児たち全員との握手が最良のリハビリであるといういことで病院のリハビリはしなかったそうです。今、すっかり元気となり、園長としての仕事を楽しみながら続けています。
小島園長は11人兄弟です。母親が素晴らしい人で優しく、すべてを受け入れてくれるような人です(今も健在)。また父親や教育家で父の言葉で
「前向き、横向き、後ろ向きであること」
というのが心に残っているそうです。
「前向きというのは人とコミュニケーションをすること」
「横向きというのは自分を高めるために頑張ること」
「後ろ向きとうのは人知れずとも周りに貢献すること」
だそうです。
これらは、「人とのつながり」、「自己実現」、「他者貢献」ということで、どれも素晴らしいことです。
小島園長は「困難よ来たれ」と言います。困難を乗り越えるからこそ、人は成長し、生きる喜びを味わうことができるからです。
この番組を見て、感動し泣けてきてしまいました。やはり人を育てる仕事、それも子供の場合は純粋かつパワフルなので、育てるほうもワクワクしますし、大きな喜びと感動が味わえると思います。
小島園長にとって園児達、園児達の親、先生や職員の方は皆家族のようなものなのでしょう。これは素晴らしいことです。
実はこの地球のすべての人が自分の家族であり、つながりのある存在なのだということが実感できたら、この世界で起きているたいていの問題が問題でないことに気づくことになるでしょう。人を助けること、貢献すること、つながることはそれ自体が喜びだからです。