たまたま朝テレビを見ていたらテレビ朝日の番組『生きる×2』で「ほのお」というおばあちゃん劇団が紹介されていました。この劇団の座長のサキさんは93歳です。設立当時のほかのメンバーはほとんど亡くなってしまっていますがサキさんは今なお、現役です。劇のテーマは「オレオレ詐欺」、「嫁と姑」などいろいろあるようです。この劇団人気があり、全国から公演を依頼されているとのことです。サキさんはこんなことを話していました。
「年をとることは孤独なこと。お金じゃない。優しい言葉をかけられてしまうからだからオレオレ詐欺にだまされてしまう。」
「人の弱みに付け込む」ということには情けないかったり、怒りを感じてしまいます。ただこの「弱みに付け込む」人を責めて、取り締まりなどすることよりも、誰の中にも多かれ少なかれこのような気持ちがあるということに気づくことが大事です。これは分離の発想から来ているのがわかります。私達の深い意識の中にある、この分離の発想の1つの現れがこの「人の弱みに付け込む」ということに象徴されています。
「動けるうちは年寄りではない」。
サキさんは常に全力で前に向かっています。高齢であるサキさんがこのように前向きな姿勢は他の人々に生きる勇気と人間の強さを教えてくれているようです。
人は誰でも年をとります。そして、それをどう受け止めるかも人それぞれです。「もう年だからだめだ」とか「年だから、できない」というのは自分で自分の可能性を狭めていることになるのです。このような考えが出てきた時、何がそう思わせているのかを気づいてください。