ニサルガダッタ・マハラジの本「I AM THAT(アイ・アム・ザット)」には気づきのエッセンスがたくさんあります。
自分に気づきや感動や思考が生じた部分には付箋を付けていったのですが、あまりにもたくさんありすぎて付箋がなくなってしまうぐらいです。
本が厚いので再読はまだ途中ですが、表紙の裏に書いてある文章には、
『私は在る。そして私が在るゆえにすべては在る。「私は誰か?」という質問に答えはない。いかなる体験もそれを答えることはできない。なぜなら真我は体験を超えているからだ。』
この本のエッセンスはこのメッセージそのものです。
ここで言う真我とは空のことでしょう。真我が言葉にすることはできないし、体験を超えている。
ですが真我は言葉にできない、体験を超えているということはわかるようですね。
マハラジは、本の中で真我であるには、「私は在る」ということに意識を集中するように言っています。
これは言葉にするとなかなかわかりにくいものですよね。
私は意図的に「私は在る」になったことはないのですが、「私は在る」を経験したことがあります。
これはとても不思議な感覚ですが、この状態では「私が在る」しかないのです。
たぶん真我、空の状態では、「私が在る」も幻想であり、真我や空しかないという感覚になるのだと思います。