第十ー章 運命を変える
ハトホル
「運命については大きな誤解が存在していますので本章ではこの問題を論じてみたいと思います。人の運命は決まっているわけではありません。運命とはあらかじめ全面的に決定されるようなものでは決してないのです。運命には天職などといった、その人に割り当てられた原型的な要素もありますがそれも恒久的に固定されているわけではありません。宿命や運命といった側面は見込みや公算に過ぎず変わりうるものです。あなたの生命を上昇(すなわちアセンション)あるいは下降(退化)の螺旋に置き換えてみますと生命はあなたのエネルギーの振動を増幅し加速させるか、低減し減速させるかのどちらかであることがわかります。意識も上下し、前にもお話したとおりシーソーのように揺れるのです。人としての体験においてもきわめて高次の気づきのレベルと円滑に上昇することもできれば、気づきの少ないレベルへと螺旋を落下していくこともできます。運命やそれを変えることの問題は気づきと選択と波動にかかってきます。選択の自由があることを自覚するだけの気づきに達していなければなりません。本書で紹介しているエクササイズを練習していけば気づきが高まるのがわかり、すべてはあなたに選択権があることを強烈に悟るようになるでしょう。人生において自分が単なる駒でもなければ被害者でもなく、自分に選択の自由があることを実感できるところまで気づきが高まると未来は自由になり、開かれて、柔軟に変化しうるものとなります。こうした認識の変化はいわゆる運命を変える鍵となります。人生の見えるところで展開しているパターンが意識内の過去のパターンの表出であることを受け入れられれば自由はもうあなたの手の届くところにあります。そうしたパターンはあなた自身や両親、家族、先生、仲間や同じ共同体に暮らす多くの人々によって埋め込まれた信念が結実したものです。なかには堅くこびりついてしまったかに見える信念もありますがそれも変えることができます。あなたの内側にある信念を変化させることができるのはあなたしかいません。中略。運命を発展させそれを変えていくための鍵は次の三項目です。
・気づき
・選択
・波動(振動)
中略。自分の未来の外的現実(リアリティー)を変える鍵は自分が内側で下す選択から生まれることを確信してください。中略。」
この章は非常に重要な示唆に富んだ話です。私達が意識をフォーカスしているこの三次元世界がひとりひとりの選択により自分だけの世界を見ているのですがその世界をそのように見せている張本人は自分自身なのです。最近、アバターというものを知りましたが非常にハトホルの書に書かれていることと近い概念です。シンクロしていると思い、身震いを覚えました。アバターについてgoogleなどで調べたりしましたがもちろん否定的な意見もあり、肯定的なものもあり、正しいとかそうでないかを簡単に判断できないかもしれません。ただ、この世のすべてに対し最後に決めるのは自分自身であり、親や家族や先生やましてや法律家や政治家なのではありません。このことはいつでも不変でしょう。ただし選択をするからには責任は自分にあることは忘れないでください。