第一章 ハトホルとはだれかそしてなぜ地球にやって来たのか
ハトホル
「私達は集合意識ハトホルです。私達は愛と共にあなたがた地球の素晴らしい理想的な現実の響きをたずさえてやってきました。もしみなさんに新しい世界を作り出す用意があれば一緒に知性と感性の旅に乗り出しましょう。私達はあなたがたの先輩であり兄弟姉妹にあたる存在でこの惑星で進化を遂げつつある人類ととても長いこと見守ってきました。私達は太古の昔からあなたがたとともにあります。私達の足跡はあなたがたの有史時代の記録に残っているよりさらに古い、今や忘れ去られた時代にまでさかのぼることができます。私達は次元を越えたエネルギー的存在でもともとは別の宇宙からあなたがたの宇宙の入り口であるシリウスを経由してやってきました。そしてシリウスからあなたがたの太陽系へと入り、金星のエーテル界に落ちつくことになったのです。私達は昔、とりわけ古代エジプトで豊饒の神として祀られていたハトホル女神を通して務めにあたっていたことがありました。またチベット仏教の形成期にはラマ僧達とも交信していました。彼らの独特の技法や音を用いた習わしの中には私達一族の仲間による教えがもとになっているものもあります。私達の文明はそのように地球の古代文明とも交流がありましたがあなたがたの知る宇宙を越えたはるか彼方の銀河にもまた点在しています。私達はすでにアセンション(次元上昇)を経ている存在です。あなたがたのエネルギー場に特徴的な固有の波動があるように私達の仲間も特有の振動性のエネルギー場に存在しています。私達は単にあなたがたより早く振動しているというにすぎません。そうしたことに関わりなく、私達は皆が神秘の一部でありすべての宇宙を結ぶ愛の一部なのです。あなたがた人類がそうであるように私達もまたありとあらゆるものの「一なる根源」に向かい、次元を上昇しつつ魂を成長させ続けています。私達もあなたがたと同じく歓びや悲しみを通して成長しきたのです。巨視的な視野からすれば私父は気づきと意識の進化の螺旋においてあなたがたよりも少し高いところにいます。それで私達は友として助言者としてそしてまた「すべてなるもの」の記憶へと立ち返る旅の仲間として自分たちがこれまで学んできたことをあなたがたにお伝えすることができるのです。この固有の太陽系のすべての意識レベル、つまり人間界だけでなく動物界、植物界、鉱物界といった全領域において大いなる癒しの時が訪れています。しかしながら地球の進化とアセンションの鍵を握るのはあなたがた人間です。その鍵を使うには自由意志による選択が求められあなたがた人類が進化を選択するか否かがこの世界の多くの領域に影響を及ぼすことになるのです。この惑星の意識変化の歴史という点で見ると人類はゆゆしき局面を迎えています。いまだかつてなかったことが起こりつつある今、私達はもう一度あなたがたの意識の中に登場しともにその時代を迎えることの歓びに一種の法悦さえおぼえています。この前私達が最後にお互いの存在を意識的に認めていたのでは古代エジプトの時代でした。エジプト史の中に私達の存在や動機や身体的特徴などの痕跡を見出そうとしてもそれはほとんど不可能でしょう。ただしハトホル女神を祀った神殿には私達の姿を模した彫像が残されておりそのうした彫像のひとつほ写真を本書に載せておきます。これをご覧になって何らかの記憶が呼び起こされる人々もいるかもしれません。中略。まず本書ではあなたがエネルギーであるという解釈から入っていくことにしましょう。私達がエネルギーの話から始める理由は現時点での地球ではあなたがたの意識が三次元の現実と呼ぶところ、つまりあなたがたの身体的感覚によって見たり触れたりできる物質界に固定されているからです。しかしながらエネルギーのスペクトル、すなわち地球の物理学者がまだ解明していない電磁スペクトルの中ではそこに存在するもののうちあなたに見ることの出来る範囲は1パーセントにも満たないのです!。この宇宙で人類が把握していない無数の領域と同様、私達もまた人類がまだ知覚していない残りの99%のエネルギーの中に存在しています。そうした領域においてあなたがたがどれほど愛されているかがわかれば幾世紀もの歳月に渡って人類を支配していた自己否定の桎梏(しっこく)からあなた自身を解き放つことができるでしょう。しかしありがたいことにこうした抑圧は徐々に消滅しはじめています。中略。」
ヴァージニア
「私は読者のみなさんができるだけ親しみを感じられるようなかたちであなたがたをご紹介したいと思っています。私達に情報を伝える仕事に就いておられるあなたがなのグループないし委員会は何人から成っているのですか。また各メンバーの違いがわかるようなそれぞれの関心事や専門分野について教えてください。中略。」
ハトホル
「私達のグループは10人から成っています。実際には13人いますがうち3人はここで分かち合う情報の送信には直接関与していません。その3人は証人として一歩退いたところでこの交信の過程を見守っています。そして10人は集合意識として多かれ少なかれ自分を表現していますが中でも主としてそのうちの一人、アヴァーを通して交信(チャネリング)を行っています。」
ヴァージニア
「アヴァーさんですか」
ハトホル
「そうです。私達は数百万人の文明に属する10名の個性を有した存在です。私達の職業的背景は地球でいう医師、科学者、それに複数名の教師と歴史学者です。中略。」
ヴァージニア
「あなたがたがこうして交信することを選択された理由をお聞かせいただけますか」
ハトホル
「私達は兄弟姉妹である人類を愛しく大切に思っています。私達はこの惑星に途方もなく大きな変化が起きつつあることを察し、それを確認するにいたっています。あなたがたは新しい意識の次元へと生まれ変わるプロセスのただ中にあります。私達の文明も同じプロセスを経て今にいたっているため時空間の扉(ポータル)を通過しより拡大した現実(リアリティー)へと生まれいずる時の痛みを私達は体験的に知っているのです。そのため情報を分かち合うことであなたがたの一助となることを選択しました。私達のこうした思いはあなたがたへの愛と共感、そしてあなたがた人類とともにいられることの歓びから発したものなのです。」
中略
ヴァージニア
「あなたがたが人類と関わり合ったのはどんな意味合いからだったのでしょう」
ハトホル
「私達は音、エネルギー、愛に関するマスターです。私達は人類の主に感情という性質に取り組んでいました。あなたがたはそれを「感情体」と呼ぶこともあるようです。次元空間を超越したマスターである私達にとってあなたがたと交信することはなんら難しいことではありません。人類との交信は普通はあなたがたの遠隔透聴能力や遠隔透視能力(いやゆる千里眼)や直感力を介してあるいは夢に現れるといった形で行われます。文明の初期にあった古代エジプト人との交信はハトホル女神の神秘的視覚化を通して行われました。私達はハトホル女神信仰を通じて古代エジプト人が霊的な「黄金時代」を築くのを援助できたのです。その黄金時代の数々の「神秘学派」の樹立をみるほど全盛をきわめました。そうして拠点を媒体にして私達は秘儀参入者達の手ほどきを助けるなど意識進化の見知から好ましい影響を地球に広めることができたいのです。中略。」
中略
ヴァージニア
「その他にあなたがたが人類に惹かれる理由は?」
ハトホル
「人類の並はずれた多様性や差異、そして心と感情を伴う存在として「大いなる宇宙」の根源に到達しようとする深い結びつきゆえです。しかし輪廻転生のサイクルにある人類は矛盾した状況におかれています。これはアセンションした意識レベルにある私達より多くの点で困難を極める状況と言えます。それはなぜかというと人類が三次元の現実(リアリティー)に暮らしているからです。人の感覚器官はものごとには限界や制約や抑圧があると告げてくるからです。感覚器官の知覚が三次元の現実(リアリティー)に縛られ固定されているために私達が知覚している「大いなる宇宙」の真の姿を人類に示すことはできません。しかし人類は魂のレベルではより壮大な現実(リアリティー)や「大いなる神秘」の存在を知っており、思い慕い、つながりを保ってます。まさにそうした事実こそが私達がもっとも惹かれる部分にほかならないのです。それは私達以外の別の領域から来ている多くの存在にとっても同様です。私達は人類のそうした部分を慈しみ、敬愛しています。」
ヴァージニア
「中略。もし私達にあなたがたが見えるとしたら集合意識ハトホルのみなさんは現在どんな姿をしておられるのでしょう。エジプトの古代遺跡から出土した数少ないあなたがたの彫像はその描写において正確でしょうか」
ハトホル
「そうですね、自分たちの見解になりますが私達は大変美しく印象的な風貌をしています。ですが私達の中にも個人差はあります。身長はあなたがたの測定値でだいたい3メートルから4メートル余りというところですがそれより高かったり低かったりもします。頭は比較的大きめで耳も大きく、頭髪もあります。髪は本書の表紙の像のように後方へ梳(す)き上げています。地球人の身長よりはるかに上背があるため手足もそれだけ長くなっています。そでにお話ししたように私達の本来の姿は(あなたがたと同様に)光です。しかし私達の意識がより密度の濃い存在レベルに移った時には私達の光の体は物質的な身体像を持ちます。そうした場合にはいま説明したような形状をとることになります。」
中略
ヴァージニア
「それではハトホルのみなさんは遺伝的な見知からするとヒューマノイド(人間型生命体)であるということになりますか。」
ハトホル
「私達はヒューマノイドですが我々のDNAには12本のDNA鎖があります。」
中略
ヴァージニア
「さてあなた方に関してざっとご紹介いただいたわけですが本章をしめくくるにあたり何か発言していただける方はいらっしゃいますか。」
ハトホル
「大いなる意識の変容とシフトの扉(ポータル)をくぐり抜け新たな意識の次元に到達しようとあえてこの時期に地球に来ている人の姿をまとう兄弟姉妹のみなさんに対し私達は心からの感謝を表したいと思います。同時にそれがどれだけ困難で骨の折れる仕事かまた一方でどれだけやり甲斐のあることかを知る私達はあなたがたが超銀河意識の領域、すなわち繊細な生命の領域に仲間入りされる時をいうなれば時間の対岸からもろ手を差し伸べて歓迎しようと待ちわびています。あなたがたに何らかのお役に立てばと願いつつ、大いなる謙遜をもってこの情報を託します。これらの情報に何かしら有益な部分があればどうぞ使ってください。また私達の情報に感じるものがなければそのまま聞き流してください。みなさんがどんな選択をされても私達はそれを尊重します。どのような選択であれそれは時の始まり以来、この宇宙で未曾有の進化が展開されるこの機会に供されるものなのですから。」
第一章を読んだだけでハトホルの私達人類に対する深い愛情が感じられます。彼(彼女)らはすでにアセンションした存在であり先輩や兄妹として私達を古代から見守ってきました。一緒に活動していた時期もありその時の一部の人類は彼らの姿を見ることができていたいのです。彼らはDNAが12本の鎖であるというのは私達が今の2本の鎖から12本になっていくということでもあるのかと思います。霊的進化を遂げるということはDNAにも変容をもたらすことになりそうです。