欲望。
欲望は、なくなりませんね、生きている限り。
根本的なのは、生きることへの欲望で、その次に食欲、性欲、金銭欲、名誉欲、睡眠欲...。
このような欲望の源はいったいどこにあるのでしょう。
そもそも、欲望があるのは、「私は、不足している」という不足感です。
お腹がいっぱいになると、どんなに美味しいもの、好きなものでも食べたいとは思いません。
なぜなら、それは、満足しているから。
でも、不足感があると、欲望が出てきます。
なぜ不足感があるかというと、人間は、そのような制限を持って生まれているからです。
生身の身体で生まれるということがまさに制限を持つことだということです。
この制限とは、分離したために生じています。分離しない状態は、不足感がありません。ですから、欲望はないはずです。
分離がない状態とは、私という存在がなくて、自分がすべてだという気づきがある状態です。ワンネス体験した人はこの状態ですが、この状態は、長続きしません。また、分離します。
なので、この世で生きている限り、欲望はなくなりません。
ただし、少なくすることはできます。欲望が多いと、生きづらくなります。
なぜなら、欲望は必ずしも叶わないからです。
自分の思いが叶わないことばかりだと人は、不幸を感じて辛くなります。
逆に、欲望が少ないと不満足なことが少なくなり不幸を感じにくくなります。
どちらを選ぶかは自分次第です。