誰しも一度は憎しみを感じた事があるかと思います。
・悪いこともしてないのに怒られた
・仕事のミスの責任を押し付けられた
・相手のためにと思ってしたことなのに、なじられた
・自分の恋人を友人にとられてしまった
・etc
憎しみを感じると、その相手に対して「お前にも、私と同じようなに思い知らせてやりたい」と思うものです。
言い方を変えると、「私の気持ちをわかってほしい」という欲求があります。
つまり、自分をわかってほしいという欲求を満足させたいというのが、憎しみのみなもとです。
ですから、もし、相手が、「あなたの気持ちはよくわかった。ごめんなさい。許して下さい」と言ったら、自分の気持ちが満足して憎しみは消えるかもしれません。
ただ、現実的にはそういうふうに相手が対応するかはわかりません。
もし、対応しないと、ずっと憎しみを続けないといけなくなり、心は苦しいままです。
自分の気持ちをわかってもらうことができれば、それは嬉しいことですが、それを相手に要求してもそれが叶うとは限りません。むしろ、叶わない方が多いでしょう。
他人に自分をわかってもらおうとするのは、自分の欲望です。欲望を抱くのは仕方がありませんが、それに執着し過ぎてしまうと、よけいに相手は、嫌になってしまうでしょう。
まずは、自分の気持ちを自分がしっかりと受け入れることが大事です。
憎しみを感じる前に感じた感情は、悲しみです。
「私は、〇〇で悲しかった」
そして、
「悲しんだことは、相手の責任ではなく、自分が選んだこと」
ということを自分で自覚する事。
これが大事です。
悲しさを十分に感じ切り、100%自己責任だと理解することで、悲しみは終わります。
すると、憎しみにまでならずに済みます。