現実と夢のどちらが本当か?
たぶん、たいていは現実と答えると思う。
なぜなら、現実の方がリアルだから。
だから、もし、現実より夢がリアルなら現実が本当と答えると思う。
夢が現実よりもリアルであることがあるのか?
実は前にも書いたが1度だけとてもリアルな夢を見たことがある。この現実よりもリアル。なので、その時には、その夢が本当に思えた。
だが、今は、そうではない。なぜなら、もう過去のことだから。思い出しても、そのリアル感はあまりない。
そう考えると、この現実も夢と変わらない。なぜなら、昨日のことならまだしも、1週間前や1か月前、ましてや1年前のことなんかまったく覚えていない。
たとえ覚えていたとしても夢と同じで、もはやリアル感がかなり薄れている。
真の意味で、リアルなのは今だけ。本当に今しかない。
そして、今はすぐに過去になり色あせて薄れていく。
こう考えると、現実さえも、幻と変わらない。そう思えてくる。
たぶん、今という現実は、意識が焦点を絞っている時に生じているものだと思う。
だから、たとえ、今に生きていても過去を思い出したり、未来を想像している時には、その思考自体がリアルで、今という状況はリアルではない。
リアルに感じるかどうかのポイントは、意識がそこに向いているか、そしてどれぐらいそのポイントに意識が集中しているかにかかっている。
あるテレビ番組で、生きている実感がないと話している人がいた。そして、死を意識する時に、実感できると。それは、今の若い世代に多いのかもしれない。
こういう生きている実感がないのは、たぶん意識が散漫だったり、意識が集中してないためだ
数学で言えばベクトルの方向があちこち向いていて、長さが短いという状態。
ベクトル方向が固定されてしかも長ければ、リアル感を感じられると思う。
つまり、リアル感を感じるかどうかは、自分次第。