絆という言葉、震災以降特にこの言葉が使われました。
また、少子高齢化(別の誰かは少子多死化と言ってましたが)も進んでいて、やはり絆が大事だと言われています。
特に地方では、地域自体が成り立たなくなりつつありますからよけいに絆を大事にしています。
この絆という言葉とても、心地がよい言葉ですが、この絆はある意味、縛りでもあります。
・絆が深いから、自分の好きなこと、やりたいことができない
・絆が深いから、自分の嫌いなこと、やりたくないことをしないといけない
このようなことがあるからです。
例えば、日本の家制度や地域の風習、会社や学校の上下関係など。
絆は、素晴らしいですが、それが縛りにもなるってことです。
なんでこのようなことを書いたかというと、先日借りた本、「快楽上等! 3.11以降を生きる
」という本の中に出てきた言葉だったからです。
この本、上野千鶴子さん、湯山玲子さんが対談しているのを本にしたもの。
読むとわかりますが、まず、難しい。難しくて意味がわからないことが多々ある。
しかも、かなり過激。赤裸々です。猥雑な部分もあります。
ただし、だからこそ正直でもある。
価値観が偏っている部分があるが、直球勝負と言う感じです。
この本の中で、絆は縛りであるという言葉を見て、なるほどと思いました。
家族の絆にしろ、地域や友人などとの絆。とても楽しいものですが、逆にそれが苦しみにもなる。
絆が深いと喜びも大きいが、絆が深いからこそ、苦しみが大きいこともある。
でも、絆はやはり大事だし、絆があるからこそできる経験は味わうしかない。
そう思います。