人は幸せになりたいために、いろんなことを妄想しそのためにいろいろな行動をとります。
・お金儲け
・恋愛や結婚
・やりがいのある仕事
・子育て
・現実逃避(笑)
・etc
何十年か生きてきて、思い起こすと大変だなとも思います。
「ねばならない、してはいけない」
という縛りが強いから、きついのです。
幸せになるために何か今の自分と別のものになろうとするのは、とてもパワーがいりますね。
まあ、パワーを使ってもそれを達成できたら幸せになれるかもしれませんが。
ですが、よく考えたら上記を手に入れたからって幸せにはなれないかもしれません。
・お金儲けをして、お金が貯まった⇒でもまだお金が足りない⇒もっと稼がないといけない
・結婚して幸せな家庭を築いた⇒次第に幸せを感じられない⇒もっと別の人生があったのかも
・現実逃避⇒好きなゲームばかりして幸せ⇒飽きてきたからつまらない
・etc
これって共通するのは、幸せになるために何かをして得たとしてもすべて一時的になってしまうことです。
たぶん、これは、おかしいんです、考え方が。
それは、
「~をしたら、幸せ」
という条件付けだから。
じゃなくて、
「今が幸せ」
ならどうでしょうか?
今をすべて100%受け入れて、今のあるべき状態が自分が100%望んだものだと思うなら、幸せになるために何かをする必要がありません。
また、何かをしないと幸せじゃないと考えるなら、
「今していることで幸せを感じる」
といいと思います。
ウォーキングをしていることが幸せ。
ご飯を食べていることが幸せ。
おしゃべりしていることが幸せ。
なんでもです。
前、禅の話しをした時に「することを楽しむ」と言ったんですが、それと同じです。
「していることが幸せ」なのなら、何をしてもいいわけです。
これはつまり、「経験を楽しむ、経験することが幸せ」なんです。
これは、今を受け入れていることと同じです。
とてもシンプルで、とても気持ちよく感じられるのではないでしょうか。
得てして何かをしないと幸せになれないというのは、今が不幸せという前提に立っています。
なので、飢餓感があり、しんどいのです。
お釈迦様が言ったように、少欲知足つまり、欲を少なくして、今のままでOKということを知るだけで、人生の満足感が上がります。
本当にお釈迦様とか昔の人はすごいです。
幸せになるための処方箋としては、今の時代でも最高のものだと思います。