NHKの「幸福学」白熱教室
1月 6th, 2014 by Atom
正月の3日に放送されていた「幸福学」白熱教室という番組が興味深かったです。
<番組概要>
面白そうですよね。
実際に面白いです。
この授業の中で幸福度をはかるアンケートと実際に幸福度が高い人に共通するポイントが紹介されていました。
詳しくは番組を見てもらうのがよいと思いますが、幸福度が高い人は3つの共通するポイントがあるということが統計調査からわかっています。
それは、
1、人とつながる
2、親切にする
3、今にあること
です。
私なりに解釈してみると、
人とつながることは、自分のエゴから脱出して、自分一人ではなく他人と共に生きるとういことです。
親切にするとは、人へのかかわり方として、相手を尊重して、相手に喜びを感じもらうために行動をしたり、相手を許したり、認めたり、受け入れることです。
今にあることとは、目の前に起きている今に意識を集中することです。過去や未来ではなく、今を生きることです。
実はこれらって、宗教や哲学で語られてきたようなことです。
ただ、科学的に統計をとって分析をとって、示しているところが、この幸福学が素晴らしいところです。
統計をとることで、あいまいな部分が明確になり、よりわかりやすくなります。
人は誰もが幸福になりたいと願いますが、どうしたら幸福になれるか、試行錯誤しながら目指しています。
ですが、煎じ詰めると、上記の3つが共通するってことです。
さて、ここからさらに深めていきます。
人とつながることが、幸福になるために必要なら、人はひとりでは幸福になれないってことになるので、異論があるかもしれません。
なぜかというと、「私はひとりでも幸福だよ」って言う人がいるからです。
ただ、最初に言ったようにこれは、統計をとったものなので、100%の確率で、人とつながらないと幸福になれないということではないです。
しかし、興味深い実験があります。内向的な人に、コーヒーショップで店員とポジティブな会話をしてもらって、幸福度がどうなるかを実験した事例があります。その時、内向的な人は、ポジティブな会話をすることで、実際に幸福度がアップしたんです。
これがどういう意味をもたらすかというと、今ひとりでも幸せだよって言う人であっても、人とつながることで、さらに幸せ感が増すんじゃないかってことです。
これは実際にやって確かめるといいかと思います。
人に親切にすることは、ある意味人に与えることです。何を与えるか、それは様々です。単に挨拶をすることでもいいでしょうし、質問に答えることでもいいでしょうし、何かプレゼントをするのでもOKです。何かしらを与えることで、与えられた人は幸福感を感じますし、その相手の喜びや感謝の言葉により、与えた方も幸せ感を感じます。
また、許すことも与えることです。許しを与えるですから。何かミスをしてしまっても、それを許してもらうと嬉しくて幸福感を感じますよね。
今にあることは今の起きている一瞬一瞬に意識を向かわせて、そこに集中することです。以前このブログにも書きましたが、ものすごく今に集中すると幸福感をとても感じます。理由はわかりませんが、とても幸せなんです。
ただ、普通は無意識なので、意識があっちこっちに向かっていて、思考や夢想が多くなっていて、幸福感は薄められています。
番組の中で、脳科学の話しもあり、幸福感を感じている時、左脳が活発に働いていることがわかっています。また、その時にオキシトシンという物質がたくさん分泌されるこそうです。この物質はストレスを減らし、免疫機能を向上させ、長寿や健康に寄与します。
このオキシトシンは、女性がたくさん分泌するものだそうで、子供を育てる時などにいたくさん分泌されます。
これは、いわゆる愛情とも関連しています。
もし、人為的にオキシトシンを増やすことができれば、それだけで幸福感を感じるはずです。
人間の幸福感を感じる仕組みというのが明らかになってきているんですね。
仕組みがわかると、どうすれば幸せになるかがより明確になります。
主題とは直接関係ありませんが、釈迦が苦しみを脱出するために悟りを得て、その教えを広めました。
幸福学は、ある意味、誰もが悟れるように釈迦が得た気づきをわかりやすく説明するための一手段になるのかもしれません。
ただ、悟り=幸福ではないと思います。
悟り>幸福
です。
幸福ってこうすればできるんだって気づきが悟りの一部ってことです。