人はなんか執着だらけなんだとあらためて思います。
私はテレビで録画した番組をパソコンに保存とかしているのですが(もちろん私的利用ですよ)、どんどんたまり放題。
しかも、ほとんど見返すことはなく、いつか見るだろうと。
ふと、昔のテレビドラマを思い出して、センチメンタルな気分になりました。虚しさを感じてしまうのですよね。
何かその時にやり残したというか、そこで感じた経験を失いたくないという気持ちなんです。
これって、リアルな経験でもたまにあります。たとえば、中学とか高校時代の好きな人を思い出して、虚しさを感じてしまうとか。
これもやはり執着ですね。執着しているから、喪失感を味わってしまうのです。後悔を感じるのです。
あの時、こうしていたらどうなるだろうと。
頭では、起きることが起きただけで、それでいいのだとは思っても、人生は自分で変えられたはずだと、後悔するのです。
そして、一番の執着がやはり家族でしょう。
もっとも身近だからこそ、執着をしてしまうのです。
なぜ、執着するかですが、失う恐怖感があるんです。もともとの欲求は「失いたくない、ずっと所有していたい」という欲求です。
ですが、必ず失うんです。100%です。家族も財産もすべてです。これは、決まっていて、起こります。
しかし、ずっと持っていたいという欲があるので、失うかもしれないと意識した途端に恐怖感がやってくるんです。
こういう執着を手放せるととても楽なのですけどね。
楽になりたいというのも欲求ですので、これも捨てると楽です。
ということで、結局、ありのままを受け入れるということになります。
常に落としどころはここです。