NHKのにっぽんの現場「さなぎの食道 定食日記」という番組を見ました。横浜にある定食屋「さなぎの食道」は一食300円から食べられる定食を扱うお店でNPO法人です。ここに集まるお客さんは日雇い労働者、お年寄り、求職中の中高年などいわゆる弱者と言われる人達です。ここで出される食事はお店で売れ残って廃棄するはずの食材やコンビニ弁当工場など捨てられるはずの食材を中心につくられています。しかし料理を担当するのは31歳の元フランス料理のコックで料理は素晴らしい物ばかりです。素晴らしいのは彼の町の人達を思う心です。彼から「人に食事をつくることが喜びである」ということを強く感じました。ビジネス的にはぎりぎりであるということですが是非、頑張って欲しいと思いました。また彼は「人とつながりを持てることに喜びを感じている」ことを言っていました。
「心から求めている人にそれを与えること」
というのは喜びです。人に貢献するということは喜びなのです。道徳心で訴えて
「人に貢献しなければならない」
というのは本当の喜びにはつながらないかもしれません。貢献することは人に強制することではないのです。そんなことをしなくても人間の本性は「奉仕が喜びである」ことをわかっています。ですからこれに気づいていない人には何が喜びであるかを自分で感じ、気づくまでは待ってあげることが大事です。