言霊に関する本は、いろいろありますね。
言葉はこの世界を作った源のようなものなので、とても重要ですが、まあ、今さらという感じでもあります。
なぜか図書予約の1冊に過去に入れていたので、読んでみました。ちなみに高田明和さんの著作です。
また読み終わっていませんが、仏教系の本も書いている方ですね。仏陀のことも書いてあるので個人的には好みという感じの本です。
「言葉は運を拓(ひら)く」
これが真実なら、言葉の使い方はとても大事になりますね。
汚い、波動の低い言葉よりも、高い方が、心は穏やかで、楽しく、幸せを感じるはずです。
でもですね。この世界には両方あるのですから、両方とも受け入れるといいかと思います。
「ばかやろう」とか「死ね」とか「こんちくしょう」とか、時には、汚い言葉をはかないではいられないこともあります。
まあ、そうやって言葉をはくことが癒しになるとこの本には書いてあります。確かに、はくことで、自分のその感情をなんとか処理したいんですよね。意図ととしては。
はきだすことで、ネガティブな感情を感じきってフラットにしたいんです。
ちょっと話しがそれましたが、この本でいくつかポイントというか、学びになる点をチョイスします。
釈尊の教えの根本は、四聖諦(ししょうたい)です。
四聖諦は4つから成り、苦諦(くたい)、集諦(じったい)、滅諦(めったい)、道諦(どうたい)です。
苦諦は苦しみ。この世界は苦しみで満ちている。これが真実。
集諦は、この苦しみの元がどこから来ているか。釈尊は苦は無知(無明)から来ているとしています。無知だから、煩悩、欲望に基づいた行動をしてその結果が苦しみになると。
滅諦は、どうしたら、この苦しみから逃れることができるか。それは、囚われをなくすことです。考えない、思い出さないことです。苦は、考え過ぎ、憎しみ、怒りの元となる過去を思い出すことから生まれるので、思い出さなければ苦しみはないんです。
禅を中国に広めた六祖慧能(えのう)という人は、悪だけでなく善も思い出さないようにしなさいと言ったそうです。
これは、目からウロコでした。なるほど鋭いですね。
そして、最後が道諦。これはこのような心の安定、平静、安心の状態をどのように持続させるかということで、これを持続するための方法は八正道です。
これは、精進で、姿勢、呼吸、思い、言葉などを正しくしなさいということです。
ここで、やっと言葉=言霊が出てきました(笑)。
言葉の使い方というのは生き方そのものです。無意識で使うと、傍若無人になるかもしれません。これは、他者を傷つけ、結局自分を傷つけます。
まあ、傷つけたらそれに気づき、それを修正した方が結果的には心が穏やかで平和になると思います。
ここまでの話しは本の中の触りに過ぎません。
海外のナポレオンヒルやマーフィーなどについても書かれていますし、日本の著名人や宗教にも触れながら、言霊について語られています。
個人的には、釈尊について語られている下りが好みですが、日本の経営者とか現代に生きる人の中にも、言霊の力を使って成功を収めたり、成長をしている人がたくさんいます。
・言葉に使い方ひとつで、人生は変わる
こう言ってもいいかもしれません。
本自体は、話題が富んでいるので、ある意味面白いですが、もう少し絞ってくれたほうが深くていいと思いました。
なので、点数をつけるとしたら、70点ぐらいでしょうか。ただし、本に書いてあることはとてもためになりますよ。
実践するといいですね。本を読んで終わりなら、生かしきれてません。
コーチング勉強会で教えていただいているM先生が「使ってなんぼ」とよく話されますが、まさにそうです。
実践してはじめてわかるものですから。
とにかく自分を褒めるといいです。
・失敗した、でも私は失敗から学べる
・人を傷つけた、でも私は人を傷つけることで、自分が傷つくことが理解できる
・etc
過去の失敗を思い出す人は過去に執着しているんです。だから、思い出す度に、自分を傷つけて責めています。感情を感じきれてなくて、その感情のベースとなる信念に執着しています。信念を手放すと楽になります。
・私にはこの仕事は無理だろう、でもやり方を変えればできる
・私は将来が心配だ、でも考えてもしょうがないから今を一生懸命生きる
・etc
未来の不安を考える人は未来に執着しています。だから、未来の自分をイメージするたびに自分を不安にさせています。未来の恐怖を感じたくないので、ずっと恐怖がそこにあります。恐怖を感じるベースとなる信念に執着しています。だから、信念を手放すと楽になります。
釈尊は、信念手放せとは言っていませんが、”今を生きよ”と言っています。
これは、今に意識を集中することで、過去や未来を考えないことです。だから、信念にも執着しません。
あるがままです。
言霊は手段だと思っています。だから、よい使い方には、よい結果が、悪い使い方には、悪い結果がついてきます。
でも、私達は両方使えるのですから。両方を使って、経験すればいいと思います。
幸せになりたい人は良い言葉を使えばいいし、不幸になりたい人は悪い言葉を使えばいいだけです。
でも、言葉も結局遊びのようなものです
ただ、真剣な遊びです(笑)。