NHKの病の起源の第4集の「誤字障害」を見ました。これがどんな病気なのかというと話したり、聞いたりすることは何の問題もないが文字を読んだり、書いたりすることが不得手な人々です。しかしこれらの人々は空間処理能力が誤字障害のない人に比べて高いそうです。これは右脳の機能が発達しているからです。
「誤字障害」の原因は人間の進化と密接に関係しています。もともと人間が文字を本格的に使い出したのは会話よりもずっと後なのです。だから不得手な人もいるようです。文字を使う場合には脳の中で
文字→音への変換→音の意味の把握
という経路を通ります。で会話の場合は
会話→音の意味の把握
となります。文字を使う場合は音への変換が重要になるのですがこれを司るのが脳の39野、40野と呼ばれるところです。「誤字障害」の人はこの部分がうまく機能していないのが直接の原因です。ただこの病気は子供の頃に発見し、適切な学習をすることにより改善されていくそうです。
この番組から、英語学習について気づいたのですが英語を学習する時、「音から英語を学ぶ」というのが最も早くマスターできるのではないかということです。つまり会話です。英語の学習書を読んだり、英作文を書くことももちろん大事なのですがそれよりもさらに大事なのが会話です。会話は人間が長い時間をかけて獲得してきた素晴らしい能力です。ですから最も脳を活性化するのではないかと思います。