この世界は本当に幻想なのか?
9月 28th, 2012 by Atom
昔から、言われてきたことではありますが、聖人や悟ったと呼ばれる人が
「この世界は幻想だ」
と言っています。
これは、本当でしょうか。
なぜ、彼(女)らは、こう言っているのでしょう。
量子力学では、
「意識をすると存在するが意識しないと存在しない。」
とされている。
存在が意識に関係しているということです。
さて、最初の問いに戻ります。
「この世界は本当に幻想なのか?」
幻想とする根拠は、私達が常に変化しているためです。
どんな存在もいつかは、なくなります。
でも、今までなかった存在がいつかあらわれます。
だから、聖人などは、この世界を幻と認識しているのです。
そして、実在しているもの、つまり、永遠に変わらないものが本当の自分(自分というと誤解する表現ですが)であり、大いなる全て、神、真我、純粋意識であると定義しているのです。
呼び方はいろいろですが、皆、同じことを言っています。
ただし、幻想だからと言ってそれが価値がないわけでもないし、意味がないわけでもないです。そして、価値があるわけでも、意味があるわけでもありません。
そのどちらも含んでいて、そのどちらも含んでいない。
端的に言えば、可能性がすべて織り込まれています。可能性には限りがありません。