東京MXで「生きることを選んで」という番組を見ました。
ALSという身体が全く動かせなくなってしまう病気になった方の話しです。
元テレビ報道記者の谷田人司さんは、熱血記者で仕事人間でしたが、ある時、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病になってしまいます。
ALSという病気ですが、原因は解明されつつあるようですが、根本治療方法まではまだ開発されていないようです。
ALSとなり自分が死をまのあたりにする中で、
「生きることはどんな意味があるだろうか?」
こう問い始めます。
ALSが進行すると、いずれ人工呼吸器をつけるようになり、しゃべることもできなくなります。さらに進むとすべて動かせなくなり、TLS(Totally Locked-in State)になります。
これは、意識や視野はしっかりしているのに、何も動かせないので意思表示がほとんどできない状態だそうです。
ALSになった谷田さんは、TLSの患者さんを取材します。
その中でTLSの患者さんの奥さんが話していたことが興味深かったです。
「たとえ身体が動かせない状態でも共に年をとれるのは、やはり(生きていない状態とは)違うのです」
存在すること、それ自体とても意味があるのでしょう。
また、この奥さんがヘルパーさんから、
「奥さんが出かけてかえってくると顔色が変わります」
と話してくれたそうです。
「共に生きる」そして、「共に在る」。
これがいかに素晴らしいことかをあらためて教えていただけた番組でした。