「苦しぬと恐れ」
どちらも、人間にとって、とても馴染み深いものです。
そして、どちらも避けたいと思うものです。
この2つについてちょっと考えています。
まず、苦しみと恐れを定義してみます。
時にはこの2つをほぼ同じものと見なしがちですが実際は違っています。
私の観点では
苦しみとは
「恐怖を超えられない、耐えられない、経験できないと感じること」
恐怖を感じることができないという思いが苦しみを生みます。
恐れとは
「自分の力の範囲を超えている」
ことです。
恐れがないなら、苦しみもないということになります。
恐れを受け入れているなら、苦しまないのです。
また、恐れとは
「自分と恐れが分離している」
という信念が根底にあります。
恐れの対象である何かに対して分離しているつまり、
「知らない、わからない」
ということです。
つまり、恐れとは未知であるということです。
未知を既知にすれば恐れはなくなります。
もし、神羅万象すべてを知っているなら、恐れはありません。
すべての受け入れることができるなら、苦しみもありません。
別の観点から見れば、
「恐れは幻想」
です。
すると
「苦しみも幻想」
ということになります。
なぜなら、私達は分離していないからです。
分離していると感じているだけです。
一体感を感じることは感情的には喜びとなります。
分離感を感じることは感情的には恐れとなります。
私達はどちらも経験できるし、どちらも選択することができます。