人の信念がその人の人生に対する影響はとても大きなものがあります。
ですから、自分がどのような信念を創っているかが、どのような人生の経験をするかに直結しています。
信念を自由に創ったり、消したりすることができるなら、人生はバラ色なものになるのでしょうか?
それとも信念は自分でコントロール出来ない部分があるから、人生は思い通りにならないのでしょうか?
人生における信念の数々を見ていくと、おもしろいことがわかります。
それは必ずしも自分の人生をハッピーにする信念ではなく、不幸にする信念も創っていることです。
これはどういうことなのでしょうか?
例えば、ある人が
「私は価値がない」
という信念を創っていたりします。
これは一般的に見えにくいため、無意識の中に溶け込んでいます。このような信念を持っているとどのようなことが起きるのでしょう。
仕事をして失敗し上司に叱られたとします。すると必要以上に落ち込んでしまいます。なぜかというと
「私は価値がない」
という信念の証拠を見せられるからです。
「私は価値がない」
という信念がさらに強化されていきます。
頑固なほど凝り固まった信念になっていき、この信念は物理法則と同じように変え難いものとなっていきます。
このような信念がどのように出来上がったかをたどっていくと、幼少期が多いようです。
この時期に多い理由は明白です。幼少期はだれもがほとんど信念を持っていません。そして、どんなものでも吸収しようとする好奇心でいっぱいなのです。
幼少期にいろいろな経験をしますがこの時に最初に信念を創ってしまいます。
そしてその信念が、だんだん成長するにつれて自分の人生の中での経験に反映されるのです。
信念の仕組みや、信念の扱い方を知らないのは人生のコントロールをうまくできないことへつながります。
もし、人生が思うようになっていなら、自分のどのような信念が今の現実を創り出しているのかを調べるといいかもしれません。
信念を知らないで人生を経験するのと知っていて人生を経験するのでは大きな差があります。
前者は地図もなく目的地へ向かうようなもので、後者は地図を持って目的地へ向かうことです。