昨日、ザ・ベストハウスという番組を見たのですがとても感動しました。この番組は何度か見たことがあるのですが定期的に見ているわけではない番組です。
2000年に生まれた美来ちゃんは、生まれた時から右腕のヒジから先がありませんでした。先天性四肢障害という障害で新生児の数万人に一人がこのようにして生まれてくるそうです。
生まれてきた時、両親はどのように感じたことでしょう。生まれたことは嬉しいが子供につらい障害を負わせてしまったという申し訳ない気持ちがあったのかもしれません。
しかし、この両親は生まれてきた子供を障害を隠さず普通の子と同じように育てようと決意しました。ただ周りの視線は普通とは違うという見方なのでそれは美来ちゃんの心にも少なからず影響を与えていたようです。
ある時、ある医療施設で動かせることができる義手があることを見つけます。それは最先端の義手「筋電義手」と言われるものです。
筋肉に発生する微弱な電流を検出し義手を動かすのです。早速これを使うことに決めましたが実際に使ってみると生まれつき右手がない美来ちゃんはこの電流値が少ないためになかなか義手を動かせませんでした。
しかし、美来ちゃんは来る日も来る日、練習しやがてものを掴んだり離したりできるようになります。
そして将来、おばあちゃんが1歳の誕生日プレゼントしたバイオリンを弾きたいと思い、バイオリニストの石川寛子さんに教えてもらうことになります。
ですが、ここからがまた大変なのです。バイオリンを弾くには右手の感覚がすごく重要なのです。ですから義手の美来ちゃんにとっては大きなハンデなのです。
何度やってもうまく弾けません。そしてやがてやめてしまいます。その時、美来ちゃんのお父さんが娘をサポートしたいと自分がバイオリンを習い始めます。そしてその姿を見た美来ちゃんはまたやり始めようと決心します。
はじめてから6年経ち今では美来ちゃんのバイオリンはうまくなりました。美しい音を出せるようになり、将来はバイオリンの先生になりたいと話していました。
あまりにも素晴らしくて号泣してしまいました。ハンデを負いながらも、努力を惜しまず、自分の目標に向かって、進み続ける姿は素晴らしいものです。
このような姿を見ると、自分自身も大きな力をもらいますし、自分もまわりをサポートし、その人の本当の力を引き出せる仕事をしたいと思います。
自分がコーチングをしているのはこのような気持ちが根底にあるからです。
これからコーチングの仕事も本格化していこうと思います。