将棋の中にある気づき
4月 30th, 2010 by Atom
昨日に引き続き、爆笑問題のニッポンの教養から。対談相手が将棋の羽生名人でした。
羽生名人は天才と言われています。1996年に史上初で将棋の全タイトルの七冠とりました。2007年に史上8人目の通算1000勝を史上最年少、最速、最高勝率で達成し今は「名人」、「王座」、「棋聖」の3つのタイトルを持っています。
しかし羽生名人は自分を普通だと言っています。皆と変わらないと。ただ、ものすごく将棋に興味を持ち、将棋にのめりこんでいった。そこが大きな違いです。
今、コンピュータが将棋を指すことができます。でも人との思考方法は違います。コンピュータは将棋の指す可能性全てを検証しそこから最善手と指します。一方、人は強くなればなるほど思考する手数が減ります。将棋の局面を見た時に指す手の候補がしぼられるのです。直感に近い感じです。しかもこれが最適な指し手になるのです。
いつの日か将棋でコンピューターに人が負ける日が来る可能性はあります。しかし、その日はまだ先になるだろうし、もし将棋で人がコンピューターに勝てなくなったとしてもその魅力は衰えることはないでしょう。
将棋はたかがゲームですがされどゲームです。ゲームの中にも多くの気づきがあるのです。