現在から過去、未来を見る
4月 15th, 2010 by Atom
この世界ではいろいろなことが起き、たくさんの人がいろいろな経験をして、気づき、感情、思考などが瞬間瞬間に創造されますが、それはすべて消えていきます。
過去、古代ギリシャ、インド、エジプトなどに生きた人々の記憶は今、ほとんど残っていません。何が残っているかというとそれは生命を引き継いで今、存在している私達自身です。
つまり、すべての経験の集約として私達がここに存在しているということです。
先日、NHKの番組でハッブル宇宙望遠鏡で宇宙の過去を見ると特集がありました。なぜ、過去を見ることができるかというとそれは時間を利用しています。
私達が物を見る時、実際に見ているのは光です。視神経に入ってきた光を脳に映し出しているわけです。
宇宙がビックバンで出来たとして、その時、発生した光が到達するまですごく時間がかかります。爆発時に瞬間的に空間が広がっているからです(今でも拡大中で、いずれ縮む?らしい)
望遠鏡で宇宙を見る時、それを実際に見ている時、それは光の到達時間から換算すると過去のものということです。だから、現在はもうその光のもとの星はない可能性もあります。
宇宙は137億年前にビックバンで発生したと言われていますが、今は132億年前ぐらいまでを見ることができます。
このように見ると過去は存在しているとも言えます。
私達は私達自身や望遠鏡などを使って過去を見ることができます。では未来は?。
今、未来を想像し、その通りに創造すれば未来を見ていたことになります。
時間という概念は現在にフォーカスしていると理解しにくい概念ですが、今この瞬間にすべての時間が織り込まれているという感覚をいずれ人類は普通に感じることができるようになるのではないかと思います。もっと簡単に。