哀れみを感じることについて
1月 27th, 2010 by Atom
家も食べるものもなく貧しい暮らしをしている人、重い病気になり夢も希望もない人、戦争で家族を失った人。このような人達を見る時、私達は哀れみを感じることがあると思います。
この哀れみを感じることを少し掘り下げていきます。哀れみを感じるということは実は相手の力を弱めています。哀れみを感じるのは相手を力がなくて、貧乏や病気などの悲しい経験をしているのだ感じてしまっているのです。もし、このような状況でもその人達がこの経験をするためにこの世界で生きていてるのだと感じることができるなら哀れみの感情ではなく、逆に喜びの感情さえ湧き出てくるかもしれません。
哀れみを感じると何かをしたくなります。例えば、彼らに対する援助などです。食べ物や着るものや家を与えたり、家を立ててあげたりするわけです。これはすごく素晴らしいことです。でも別の見方をすると、彼らを弱い存在として受け止めて、彼らができないことをしてあげているため、彼らができないことを強化しているとも見れるのです。
決して、助けることは間違いではなく、正しいことです。しかし、どのように助けるかは考える必要があるかと思います。私が一番よいと感じるのは彼らの意識を変えていく手助けをすることかと思います。決して、彼らの経験を邪魔することなく、ただ、彼らが本当は素晴らしい存在で、大きな力を持っている。その力を使ってもいいし、使わなくてもいい。選択の自由があるということに気づかせてあげることです。
スピリチュアルの役割の1つとしてこの気づいてもらう手助けをするというのがあるかと思います。知らないと選択肢はないですが、知っていると選択できるのです。何を選択してもそれに関してはその人の自由です。どんな選択も尊ばれるべきでしょう。