今日のテレビ朝日の番組「生きる×2」のテーマが『ボロは私の宝物』です。
新潟市の喫茶店「ばらや」とギャラリー「にいがた銀花」のママの池晶子さん(66)はボロ布を愛し芸術作品に変えてしまいます。使い古されたオムツ、野良着、蚊帳、雑巾などに「ちくちく」ときれいな色の糸を刺していくことでアートが生まれます。この「ちくちく」とお針子のことです。
昔の人は今よりものがなく物を大切にしていました。晶子さんはボロ布に感謝しながらちくちくと針をさしていきます。
「ボロ布ならうちにもある」と老若男女さまざまな人たちが晶子さんのもとを訪れます。最初に晶子さんが趣味として始めた「ちくちく」がたくさんの人の心もつないでいきました。
すばらしいですね。「ものを使い切る」というのは「ものに深く愛情を注ぎ込んでいること」です。ものを大切にしない時になんか申し訳ない後ろめたさを感じることがありますがそれはものを生かしきっていないと感じるからかも知れません。これは人も同じですね。
晶子さんはちくちくをしていると心が安らぐということに気づいたそうです。一針一針を手で縫っていくことはもしかしたら写経などと同じように心を癒し、静かな安定をもたらすのかもしれません。
うちの母親がやはり縫い物が好きで今でも時間があれば長時間しています。自分で考え、新しいものを作ることが楽しいのでしょう。
どんな趣味でも何かに打ち込めるものがあるというのは幸せなことです。