与えることと得ること
8月 19th, 2009 by Atom
一般的に人は「与えること」よりも「得ること」を考えます。ですが、実際に「与えること」をすると結果的に「得ること」につながります。だからと言って得るために「与えること」をするとそれはちょっと違ったことになるでしょう。実は「与えること」のほうが「得ること」より喜びが大きいのです。
「与えること」とは自分が何かものやサービスなどを自分以外の人に提供することです。
「得ること」とは自分が何かものやサービスなどを自分以外の人から提供されることです。
「与えること」は多人数に提供できます。一方、「得ること」は自分だけです。そのため「与えること」の方がエネルギー的にはずっと大きなものとなるのです。エゴは与えることを出し惜しみしてしまうことが多いのですがそれは「与えること」で「得ること」を失うことが恐れになるからです。しかし、恐れに打ち勝ち「与えること」をすることで得られるものは大きなものとなるはずです。
私達がこの世界での経験から得ることが可能なものはたくさんありますが、もっとも大きなもののひとつは「恐れからの解放」ではないかと思います。与えることを続けてきた人、例えば、マザーテレサやキング牧師などは恐れることなく与え続けてきました。こういう人達は大きな喜びを得ていたはずです。
実は得ることより、与えることのほうが大きな喜びにつながります。でもだからといって無理をして与える必要はありません。今の自分にあった生き方をすればいいのですから。与えることが苦痛なのに与えることはかえって自分の成長の妨げになります。かといって自分のエゴばかりを出していても同様です。
大事なことは自分の意識の成長(=喜び)を目指しつつも、現状の自分を受け入れて、恐れに打ち勝ちながら前に進むことではないかと思います。