悩むのは人の特権のようなものです。動物は普通は悩みません(最近は人間同様ストレスを抱えているそうですがそれも人間が管理しているせいかと)。人間はいろいろなことで悩みます。例えば、子供が悪い仲間と付き合っている。どうしてらいいだろうかと。この件に関し、問題の根源はどこにあるかというと、
「悩んでいる人の中」
にあります。原因を外に探し、解決しようとすると解決は困難を極めるかもしれません。悩んでいる人はその問題に対し、なんらかの嫌悪感をいだいています。その問題を受け入れることができないのです。受け入れることのできないのは恐れの感情が生じるからです。つまり、悩んでいる人は恐れから問題を受け入れることができず、感情が乱れてしまうのです。感情の乱れをなくしたいために、外側をなんとか変えようとします。例えば子供を説得しようとしたり、しかったりするのがそれにあたります。
でも子供の内面はどうでしょうか。子供は子供の価値観で行動し、その行動は自分にとっては正当性があり、別に問題とは思っていません。ですから親から説得されたり、しかったりされるのは不当だと思うわけです。
この問題をどちらが正しい、正しくないというような観点から見るとたいていの大人は親が正しいと判断するかもしれません。もし子供がこの問題を自分が変えるのが正しいと心から納得できればそれでよいでしょうが、納得できないで無理やり強制しようとすると葛藤が生まれてしまいます。感情的な障害ができてしまいます。このようなことがいろいろな問題で続いてしまうと親子の間には埋めることができない、ミゾができてしまうこともあります。
もっともよいと私が思う問題の解決方法は悩んでいる人が自分の中で問題を解決することです。まずは子供のどんなことでも受け入れることです。そこからはじまります。実はこれができると問題などはじめからなかったのだということに気づきます。問題は悩んでいた人が創っていたものに過ぎないのです。受け入れた後で、もし怒りや悲しみや恐れがあるならそれを素直に外に出すつまり、子供に話すことが大事です。子供がそれにどう反応しようとそれをまた受け入れるのです。これが問題解決の近道です。
どんな問題も外側にあるように見えるのですがすべて内側にあります。そして問題があるということはそれを解決することができるとうことでもあります。なぜなら自分で創っているのですから自分で壊すことも可能なのです。