脳科学者 Jill BolteTaylor さんの体験
7月 20th, 2009 by Atom
ご存知の方もいらっしゃると思いますが脳科学者 Jill BolteTaylor が、脳卒中で倒れた自らの体験を語っています。TVでも放映されていたし、本も出されているし、動画もネットで見れます。彼女が語っていることはスピリチュアルな世界で語られていることと共通点を見出せます。ちょっと抜粋すると
『私たち人間の右の脳半球にとっては、「今、この瞬間」が全てです。「ここにいる、まさにこの瞬間」が全てなのです。私たちの右の脳半球は画像で考え、自分の体の動きから運動感覚で学びます。情報はエネルギーという形態をとって私たちの全ての感覚系に同時に流れ込み、それから今この瞬間がどのように見えて、今この瞬間にどんな匂い、味、感触がしていて、どう聞こえているか巨大なコラージュ画となって現れるのです。右の脳半球の意識を通して見ると、私は私を取り巻くすべてのエネルギーと繋がっているエネルギー的存在なのです。右の脳半球の意識を通して見ると、私たちは人類という家族として互いにつながっているエネルギー的存在なのです。今この瞬間この場所、この地球上において私たちは共に世界をより良い場所にしようとしている兄弟姉妹です。そしてこの瞬間、 私たちは完璧であり、 完全であり、そして美しいのです。』
脳ということをベース考えた時、右脳がまさに悟りを実感する場所という感じでしょうか。
『私の、そして私たちの左の脳半球はまったく異なる存在です。私たちの左の脳半球は連続的、方法論的に考えます。左の脳半球にとっては過去と未来が全てです。左の脳半球は現在の瞬間を表す巨大なコラージュ画像から詳細を拾い出し、さらにそれらの詳細についての詳細まで拾い出すようにできています。それから、それら全ての情報を分類、整理し、今まで覚えた過去の全てと結びつけ、将来の全ての可能性に向けて投影させます。それと、私たちの左の脳半球は言語で考えます。私と私の内面的世界を外の世界に繋げているのは、その継続的な脳のしゃべり声なのです。その小さな声が私に「家に帰る途中、バナナを買って帰るのを覚えておきなさい。明日の朝要るから。」と言うのです。』
一方、左脳は非常に論理的で何かを知ろう、理解しようとします。
何度かこのblogに書いていますが私達は右脳と左脳を持ってここに存在しています。右脳偏重となり、どこにいてもすべて一体感を感じ、まさに今ここにいるといつも経験していると世の中のことなどどうでもよくなっているでしょう。他の人が見たらいわゆる「いっちゃってる人」になってしまいます。一方、左脳偏重になると、機械的で即物的な感じで、何か感情がないロボットのように感じてしまうでしょう。
大事なことは右脳と左脳の両方をバランスです。どちらも必要だし、どちらも生かしてこそ、素晴らしい経験ができるのです。彼女のプレゼンテーションを見ていると、まるで宗教の伝道者のように思えました(決して悪い意味で言っているわけではありません)。それだけ聞いている側に彼女の心が伝わってきたのです。非常にワクワクするので見られていない方は是非、ごらんください。