うちの家は私が子供の頃から、オープンな家ではありませんでした。父母の友人が家に来るということなどほとんどなく、父母にもあまり友人がいるような感じはなかったです。2人とも田舎の出身で都会に出てきました。田舎で育ったこともそのようなクローズな性格の一因かもしれません。私も子供の頃、あまりオープンではなく、自分勝手で、気に入らないとまわりに怒りをぶつけていました。いわゆる短気な人間です。ここは父と似ているところです。人の思いを受け止めることなど思いもしないし、将来のためには勉強が必要という思いが強く、高校から大学では特に勉強に力を注いでいました。私に変化が起こったのは就職した後です。なぜか満たされないのです。さびしさがあったのかもしれません。何かぽっかりと穴が開いたような感じです。それを埋めるためになのか不思議なもの、神秘的なもの、スピリチュアルなものへ惹かれていきました。今では私に足らなかったのは自分と自分以外を隔てている壁だったと思います。そしてそれは私自身が作り出していました。そして私の家族も同じように壁を作っているのだと思います。私の理想は家族のそれぞれが人を思いやり、友人や知人と心を開き、本来の自分らしい人生を生きることができたらいいなって思っています。今、心を開くことは私だけでなく、家族としての課題でもあるのではないかと感じています。