西本願寺をささえるもの
5月 31st, 2009 by Atom
NHKのワンダー×ワンダー という番組を見ました。西本願寺が10年をかけて解体改修された話です。そこには当時の職人の驚くべき知恵と技が隠されていました。現代なら鉄筋コンクリートなどで作るのかもしれませんが、自然の素材である木をふんだんに使い、世界遺産にもなるような素晴らしい建造物を造ったのです。この中で屋根の一番重さがかかる部分の柱が松の木でささえられているという話がありました。しかもその松はたいへん曲がっているのです。なぜこの松を使ったのか。それには秘密がありました。
曲がった松はまっすぐな松より強いのです。曲がった松はまっすぐな松に比べてより多くの困難である風雨や厳しい環境にさらされて生きてきています。そのため木の年輪が捻じ曲がってその部分がぎゅっと木の細胞がしまった感じになっています。このように曲がった松は重さがかかる建造物の柱にはもってこいなのです。
人間も同じではないでしょうか。厳しい環境にさらされそれを乗り越えた人は、強さを持っています。自信がみなぎっています。もし、厳しい環境がなければ、その人はその強さを引き出すことができなかったはずです。もし今厳しい環境にさらされているとしたら、それは新たな自分の力を発見するチャンスかもしれません。