第十二章 力の聖笏(せいしゃく)
ハトホル
「「力の聖笏」という言葉は四つの概念を表しています。そのひとつめは古代エジプトの神殿や神秘学派において実際に用いられた物質としての金属製の笏のことです。中略。「力の聖笏」の二つ目の意味は人の体内における実際のエネルギーの流れの一種です。ここで核となるのは中央柱と呼ばれるプラーナ管についての情報です。「力の聖笏」にはさらに三つ目の意味があります。これも古代エジプトで高位の秘儀参入者が多く存在した時代に使われた物質としての笏ないし杖を表しますがこのタイプの笏のてっぺんには特殊なクリスタルと宝石のかたまりが付いておりその周波数と構造とが秘儀参入者第三の眼から発せられた思考を増幅したのです。中略。次に「力の聖笏」の最後、つまり四つ目の意味についてお話ししましょう。これは「第四の目覚め」と呼べるものに関係しています。それには第四の目覚めを論じる前に聞いたことがない人のためにまず第一から第三の目覚めをおさらいしておきたいと思います。「第一の目覚め」とは植物の意識レベルで人であるあなたとしての自己概念や自己像は存在せず肉体のみの存在だという意味です。中略「第二の目覚め」は自己認識のレベルで植物意識ないし低次の動物意識から脱し肉体を基盤にした自己あるいは意識の一部でありながらそこから分かれてもいます。そうした意識が高まると古代人が「証人」と見ないしたように自己という意識がありながら同時に自分自身を観察することができる状態になります。中略。「第三の目覚め」は外部世界における他との関わりです。つまり他者や人々との関係、外界や自分が属している集団などに関わる意識です。中略。大多数の人々が自己の進化を停滞させる意識レベルでもあります。そして「第四の目覚め」があります。これは個人から超個人(トランスパーソナル)の領域への意識の移行を行います。さらにもっと先の意識もありますがほとんどの人にとってはあまりに抽象的すぎてもはや実用的でないと思われます。超個人的体験への移行は人類にとって次なる進化の段階となります。私達の考えではこの第四の目覚め意識があなたがたを通じてあらゆる生命体が自らを生き表現させるように働くのです。中略。とりわけ第四の目覚めへの移行が始まると本人はその感受性の程度によって気づいたにせよ気づかないにせよ、プラーナ管が非常に強力に活性化されます。中略。その人を外側から見てもべつだん特に変わったところはないよういに見えるかも知れませんが内側にはまったく違う現実(リアリティー)が展開しているのです。中略。」
中略。
非常に大切な話です。今私達は第四の目覚めという段階にあります。これは意識の新たなる変化とも言えます。意識は元々ひとつであり、それを神の意識と呼べば私達は低い意識状態から神の意識へと進化しつつあるのです。この意識は私とあなた、善悪などの分離や二元性ではない新しいものの見方をします。ですからこの三次元での価値観にはまったく相容れなくなります。新しい意識は新しい生き方を提案し人はそれを生きるようになるでしょう。