第七章 混乱の中で安定を確立する
ハトホル
「あなたがたの地球が歴史に残る意義深い時を過ごそうとしていることはすでに述べました。それは新しい波動への移行、すなわち旧い地球から新しい地球への変遷にともなってかつて人類が経験したことのないほどエネルギーが激しく変動する時なのです。地球は自ら体系化し組織しているやり方を新しく改めようとしているのです。こうして私達が言及している地球は意識のある存在です。そして地球自身の上向きの進化による変動に人類全体が対応しなければなりません。いうなれば人類は地球の進化の上昇推進力に便乗しているのです。あなたがたがそうした前代未聞の体験をしようとしてあえてこの時期を選んで地球に生まれてきています。そうした変化の多くは無秩序で混沌とした性質のものでとりわけ人の感情体にとって困難きわまるものです。したがってあなたがたの多くがこれまでにも増してされに激しい感情の変動が意識に浮上してくるのを体験しています。この状態は地球が混乱状態から新秩序への移行をしている間は今後もしばらく続くでしょう。いかなる体系であってもある秩序レベルからより高次の秩序レベルに移行する時にはかならずや不安や動揺が増加する混乱の期間が生じます。これが今まさしく地球に起きていることで原子、分子、生物、地質、社会、経済などのありとあらゆるレベルが流動的ないし変動的状況にあるのです。そしていうまでもなくあなた自身の内なる現実(リアリティ)もその影響を受けています。とりわけ周囲の人やものごとに対する感情反応においてはその影響が如実でしょう。中略。」
中略。
ヴァージニア
「本書の前の方で地球が「新秩序」への移行で混乱の過渡期にある間は人の感情が激しやすくなる状態が続き以前にも増してさらに表面化すると言われましたね。私達が到達するというその「新秩序」とはどういうものなのでしょうか。その明確なイメージを心に描くことができればと思うのですが。」
ハトホル
「「新秩序」とは時間と空間の新たな秩序をいいます。これは基本的には個人が三次元意識から四次元意識あるいはそれ以上の高次の意識に移行する機会です。これを象徴するよういな出来事は多くのレベルで起きますがここではその主要な特性を二、三ご説明しましょう。一つは顕在化が即座に起きるということです。実際に日常でものごとが起きる速度がどんどん増してくることやあなたが考えたり言ったりしたことが実際に生じるまでの時間がぐんぐん短くなってくることで次元の移行が近づいていることがわかります。多くの人がこうした現象をすでに経験されていると思います。人々はこれまでにない形で地球の真価を知ることになります。地球自身も根底からの変化を体験し、そのプロセスの間に地球の意識はさらに覚醒します。地球に存在するものたちの中に地球規模のつながりが生まれます。それはまるで人類全体が一つの思考あるいは一つの意識を持つにいたったようでもあります(私達はここで「まるで・・・ようでもある」と比喩的に表現していますがそれはまるで豊かな多様性と多面性を有するただ一つの意識が作用しているかのようでしょう)。さらに言えば人々とも地球ともつながっているという感覚を持つにいたるでしょう。」
ヴァージニア
「「新秩序に」たどり着いたことを認識する主要な二つの方法ということになりますね。しかし即座の顕在化と一つの意識を持ったあり方というのは奇跡に近いような気がするのですが。」
ハトホル
「ええ。背後に働いている原理を解さない人から見ればそれは奇跡に見えるでしょう。しかし、ものごとを結びつける法則を理解し、別次元への移行の際に時間が加速することを知っていればそれが奇跡などではなくものごとのごく自然なありかたとして映るでしょう。」
中略。
ハトホル
「中略。これから何が起こるかについては様々に異なる見解があります。今回のシフトは過去に同じ形で起きたためしがないためそえを正確に把握しているものは誰ひとりおりません。しかし私達の経験と解釈をもとに言うなら、変化を遂げる人々の大半は四次元を経由することになると思われます。ただしこれは私達の予測であり違った結果になる可能性もあります。今、述べたように確実にわかっているものはないのです。大天使と呼ばれる存在達でさえこのシフトの経過を把握しているわけではありません。」
ヴァージニア
「それはどうしてなのでしょう。」
ハトホル
「あまりに多くの出来事があまりに速いスピードで起こっていることと、ある意味では、これがいまだかつて起きたことがないからです。前にも触れましたがこのシフトがあまりに類いまれな出来事であるがゆえに、それを見守ろうと多くの異次元や領域から大勢が押し寄せているほどなのです。しかし高次元にシフトすることへの人類の予測についてひとこと申し上げたいと思います。みなさんの中には四次元に行くことですべての問題が片づくものと本気で信じている人々がいます。そうした人達はこれで人生のジレンマは全部解決しどういうわけかすべてが奇跡のごとく大変容を遂げるので現在の悩みや問題に対処する必要はなくなると考えているふしが見受けられます。そういう人々には驚愕が待ち受けていることでしょう。目下あなたが取り組む問題はいかなる次元に移行しようと自覚のもとに継続します。ただ、その次元の振動エネルギー場において問題に取り組むことになるだけです。ですから、今の時点で私達にできるアドバイスは非常にシンプルなものです。それは自分がどの次元に行くかや、はたして次元はシフトするのかだとといった点に重きを置くのをやめにして、それよりも自分自身の愛の心、赦(ゆる)しの心の大きさに重きを置くようにしてはいかがでしょう、というものです。」
ヴァージニア
「今自分がいるところで精を出しなさいということですね。」
ハトホル
「はい。今あなたがいるところで精を出してください。」