トム・ケニオンの序文の続きです。
「ところがやり始めてみるとハトホル達の言うことをパソコンに打ち込むのは無理だということがわかりました。というのも私の内なる編集者がしゃしゃり出てきては句読点だとか文法だとかについてあれこれ口をはさんで流れをさえぎり私は催眠状態から引き戻されてしまうのです。だからといって彼らの情報をいったん録音してから原稿に起こすだけの時間は私にはとうていありませんでした。そこで私はそもそもこの仕事は私にではなくもっと他に適任の人を捜して欲しいとハトホル達に頼みました。中略。しかしそれから四ヶ月ほどたち私がサンフランシスコのベイエリアを訪れていたある日のこと、ハトホル達は衝撃的な方法で私を全面的かつ熱烈に巻き込むことに成功したのです。その日の夕刻、私は週末の集合意識ハトホルのワークショップに選考するイベントを開催していました。そして質問に並んだ参加者達に応対していると一人の女性がつかつかと歩み寄りヴァージニア・エッセンと名乗ったのです。私は彼女の著書を何冊か読んでいたので名前は知っていましたが面識はありませんでした。ちなみに頓挫した例の出版計画について知っていたのは私の他には妻のパムだけでした。そこに全く見知らぬ女性が近づくなりこう言ったのです。「こんにちは・・・私はヴァージニア・エッセンですと申します。はじめてお目にかかったばかりなのにあなたへのメッセージを伝えにきましたと言うのも変ですがでも本当にそうなんです」。私は「どうぞお話ください」と答えたように記憶しています。彼女の話では彼女のもとに魂の案内役(ガイド)とハトホル達が訪れこの本を書くことの重要性を私に気づかせるよう力を貸して欲しいと頼んできたというのです。私は唖然としました。一瞬、驚きで言葉を失いそれから大笑いしました。なんて愉快な話でしょう!中略。ハトホル達が繰り返し述べているように我々の人間の感情や感覚は意識進化の重要な鍵です。私は読者のみなさんにハトホル達の言葉や考え方にご自身の感覚がどう反応するか感じながら読んでいただきたいと思っています。彼らの情報をただ知的概念として受け入れるのではなくむしろそれがあなたの心や頭にどう響くかを感じてみてください。ハトホル達は私がこれまで出会った中でもひときわ真の愛情深さと智慧をそなえた存在です。この古代の賢者達をここでご紹介できることを光栄に思います。私がそうであったように読者のみなさんの心にも彼らの言葉が深くふれることを願ってやみません。心のパラシュートを開きましょう!」
序文だけを読んでもワクワクしてきます。いわゆるシンクロ現象が起きて、この本が誕生したのです。できないと思っていたあきらめていたトム・ケニオン氏の意識を変えてしまったのですからたいしたものです。続いてヴァージニア・エッセンの序文です。
「シェア財団は過去十年余の間に直属のSEE出版より広汎で多岐(たき)に渡るチャネリング情報を扱った6冊の本を出版しており本書は7冊目にあたります。私達の目的は読者の方々の現在の知覚認識にひびを入れ人に本来そなわる使われていない部分を開くこと、そして上昇螺旋をたどる人類のたえまない霊的な覚醒と思考、肉体、感情の成長と健全さを喚起することにあります。過去十年ほどの間に他にも大勢の人々や団体によって同じような取り組みがなせれてきた結果、テレパシーによる異次元間コミュニケーションという概念が以前より広く受け入れられるようになってきました。このことにはいつも感謝しています。西暦二千年を目前にしてこの太陽系やさらにははるか彼方の宇宙の存在までもますます身近に感じられるようになるにつれ私達の無意識の中でも体細胞に眠る太古の記憶がざわめきはじめているはずです。まことにこうした細胞の広がりが太古の神秘に対する私達の興味を数多く喚起し今やそうした神秘を分かち合うことができるようになってきたのです。そしてかつて実在した文明におけるヒーリング方も数々よみがえっています。私達は生命がけっして行き当たりばったりに存在しているものではなく見守る側と見守られる側が同じ環の一部であることを学びつつあります。もしこれが絵空事ではなく真実であるとすれば私達人類という家族は自らの変容の創造者であると同時に証人であることになります。しかも人類はこの発展的進化のために得られる援助のすべてを活かすことができるということです。そうした意味でも私は集合意識ハトホルをご紹介できることに大変な歓びを感じています。現在は金星のエーテル界に存在しているというハトホル達はかつて地球の歴史に大きな影響を与えていたことがあります。すでにアセンション(次元上昇)を果たした彼らの文明では音による信じられないような癒しが行われており彼らはそれをトム・ケニオンの協力のもとに私達に伝えるために来てくれたのです。トムの様々なセミナーを体験した者として私はハトホル達の情報やエネルギー処方の数々がきわめて効果的かつ肯定的であると信じています。しかし彼らのメッセージが一人一人にどのような価値を持つのか、それを見極められるのはあなたご自身だけです。中略。親愛なる友であるみなさんのもとに平和と祝福がありますように」
金星のエーテル界に存在しているということは太陽系なのであまり遠くないですよね(たいていのチャネルはプレアデスとかシリウスとかかなり遠そうな所からが多い)。ただ彼らは元々この太陽系の存在ではなく別の宇宙からシリウス経由で来たようです。と言っても私達地球人も同じように宇宙から来た存在かもしれません。つまり私達にとって地球は「学びの場所」であるということです。このblogを書いていて意識の不思議というものを感じました。意識ってなんだろうって。もしかしたら私達の多くはこの地球で生きることに夢中になっていてあまり考えてこなかったかも知れませんが今時代は「意識の変容の時期」を迎えているのかもしれません。