一人より二人のが幸せ
11月 11th, 2014 by Atom
NHKのハートネットTV「見えず聞こえずとも・・・」から。
京都市内から車で4時間ほど離れた山あいの集落で、自給自足にちかい暮らしを続けている老夫婦が主人公です。
小さな畑や田んぼを耕しながら暮らしを営んでいる、梅木好彦(65)さんと妻の久代さん(64)。そこにはいつも静謐(せいひつ)な時間が流れています。しかし、ふたりは、その穏やかな表情からは想像できないほど壮絶な半生を生きてきました。理想の農業を求めて全国を放浪しながら、一人で生きてきた好彦さん。一方、視力と聴力を失った久代さんは暗闇に押し込められたような人生に絶望し、これまでに2度の自殺を試みています。そんなふたりが結ばれ、この土地での暮らしを始めたのは14年前。農作業や古民家での暮らしは久代さんにとってバリアだらけですが、手と手を握り合うことで互いの意思を伝える“触手話”を頼りに今を生きています。そんなふたりのライフワークが、久代さんのように光と音の両方を失った盲ろう者の支援です。真っ暗な世界で、ひとりぼっちで生きている人たちを外の世界とつなげてあげたいと「友の会」を設立。出会いの場を提供しています。
番組では、そんな二人の日常を通して、生きることの意味を見つめます。
http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2014-11/10.html
梅木好彦さんは、結婚する前に民放のテレビでも何度か紹介されていた方です。
その自給自足して生活する姿を私も興味深く見ていました。
そして、ある時、結婚したということが番組で放送されていました。
その後、そのテレビ番組は、何年も梅木さんのことを放送してない?もしくは私が見なかっただけだったのかもしれませんが、今回、NHKのハートネットTVを見て、結婚後に幸せに暮らしていることに感動しました。
梅木さんは、中学生の時に「幸せとは、何だろう」と考えていたそうですが、答えはわかりませんでした。
そして、人にとって食べ物は基本となることだから、自給自足をすることで答えを見つけようとしたようです。
しかし、一人で暮らしていた時には幸せではなかったみたいです。
そのため、「人を助けること」が幸せになれると思いボランティア活動をはじめたそうです。そして、阪神大震災で、目と耳が不自由な今の奥さん(久代さん)と出会いました。
最初はボランティアとして接していたそうですが、それに限界を感じたそうです。なぜなら、ボランティアは、ボランティア活動が終われば自分の生活に戻ります。
すると、残された障害者はまた、障害と付き合っていくことになります。そして、障害者を幸せにはできないと。
こう考えて、梅木さんは、久代さんと結婚したそうです。
そして、今、梅木さんは「久代さんがそばにいてくれることが幸せだ」と話していました。
梅木さんは、久代さんを幸せにしたかったのでしょうが、実際は、梅木さん本人が幸せになったのでしょうね。
人により幸せは何かは、異なりますが、幸せが何かを発見したらそれは、とても幸せなことですね(^^)。