「人間の可能性は無限にある」
こういう言葉は、人間を勇気づけてくれます。
ただ、現実には、無限ではないのでこれだけを盲目的に信じてしまうと、どこかでひずみが生じます。
無理をして亡くなってしまうとか、頑張り過ぎて病気になってしまう人は、限界を超えてしまい壊れてしまったからです。
「頑張ればなんとかなる」
もちろん、そういう場合もあるのですが、100%ではないのは、事実です。
理想論だけで進んでいくのも時にはありかもしれませんが、自分を破壊しかねない時には、進まない決断も必要です。
さて、今日の題目、「自分を生かす」。
これは、何も無理をして理想的な目標を掲げることではありません。
自分らしさを出しながら、自分にできると思うことをやっていくということです。
もちろん、目標を持ちながらです。
自分はこれだけのことしかできないと思ってしまうと、委縮してしまい本来の力は出せません。
先ほどの「人間の可能性は無限にある」は、委縮しがちな人に対して励ますのに使うと効果があります。
ですが、すでに日々頑張っている人に言ってしまうと、さらに頑張ってしまって自分の限界を超えてしまうこともあります。
ですから、ケースバイケースです。
釈迦は人に説教をする時に、相手に合わせて言うことを変えていたと聞きます。これはまさに、その人に合ったものを提供していると言えるでしょう。
つまり、大事なことは、相手に合わせて対応することです。
人それぞれ、能力、体力、考え方、価値観などが異なります。
同じように対応してしまうと、相手を生かすことはできません。
人によって対応を変えることで、その人本来の力を引き出せます。