求めるのは、人が完全ではないと思っているから。
不足感があるから、何かを求める。
わかりやすく言えば、男女関係とかもそう。
もしあなたが男性で、自分だけでもう十分なら、女性は不要なはずだが、そうではないだろう。
女性に魅力を感じるのは女性の中に自分にないもの、有り体にいえば魅力を感じるから惹かれる。
また、お金を求めるのは、お金が不足していると感じるから求める。お金が十分なら求めようとは思わない。
不足感はいつになったら埋まるか?
それは人によって異なり、絶対的な基準などない。
だから、人によっては、常に不足感を感じていたりもするし、いつも満足している人もいる。
果たしてどちらが幸せな状態だろうか。
人として生きることは、あえて不足感を感じさせる状況に陥ることでもある。
誰でもお腹はすくし、幸せになりたいと思うから、不足感がなくなることはない。
逆に不足感が全くないと思えるなら、求めることがないから、安らかではあるが、現代的な価値観から見れば単なる変わり者に見えるかもしれない。
ただ、不足感を感じない人は、自分がどう思われるかなどは気にしない。ただ、在るだけで満足している。